【星が瞬く夜に。映画の宇草卓志のモデルT市K集落Mさん】
- genkinadaichi
- 2024年8月16日
- 読了時間: 2分

「山の仕事で一番大切なこと何て思うね、・・見せてやろか、ちょっとついてこんね」急傾斜ある細く曲がりくねった道を登り山頂付近にいく、周りは耕作が放棄された農地が大半、イノシシ侵入し畦畔を崩した箇所がそこらじゅうに。農道のそばに落葉がつもった側溝が上まで続く。「台風のあとけん、よおつまっと」Mさんは、一人で落葉を側溝から除去する。下まで1キロはある水を繋ぐ側溝。
「こればそのまましとくと大雨きたら大変なことになっ」Mさんは2週間に一度一人でこの作業を行っている。
「いつも一人でやってるんですか」
「代表やけんな。そいにいつも口すっぱく農道の草刈には、みんな来いっていいよるけん、山の仕事は山のごとあるけん、こいはおいの仕事でよか。」
Mさんが、毎回別れ際にいう言葉「今度・・飲もう」
山本監督に県の動画を委託しました「3つのデコポン(後に「中山間の未来の為に今できること)」中山間集落の3世代農家に「地域への想いを」綴り、みんなで10年後のマップをつくる。その町の動画を含めた中山間ビジョン形成取り組みが後に国の30もの事例に選出された。
その集落の総会や懇親会には、いつも呼ばれていました。今度はうちで、遠方より集落の方を招き、県内の他地区の農家、関係の県・市町の職員、勿論山本監督も。山本監督のみは泊まり。あんな楽しい飲み会は、今までなかったかのような。でも・・。その時、私のポケットには、ある写真があった。
その飲み会の10日前、T市K集落Mさんにも勿論最初に電話した。でない。一時間たっても返信がない。普通はすぐ返信あるのに。ずっと仕事しながら、その声をまっていた。夕方になって、違う形でその返信は届いた・・。T市の職員さんより・・訃報。
早退し、Mさんの自宅へ。写真は満面の笑顔。奥さんは「ずっと集落の将来のことばかり案じていた・・。死んでも集落のこと、気になってると思いますよ」と。
10月の撮影は、前半1日、後半の一日はTシャツアートに関する撮影。その前夜の撮影は遅くまでかかる。お借りした公民館をあとかたずけをして、嫁とケートラで帰る時、夜空に誇らしく輝く星。私は直近5年間仕事で、のべ約1000集落を訪問させていただきました。今まで山を支えてきた人の消滅。合議を大事にし、中山間集落を守り続ける中核的リーダーへ。映画『土のひと 風のひと』よりその想いを、まずは県内全域にひろげたい。





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